不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク≒コロンボ警部 その⑧

 テレビドラマの復活には2通りある。
 ひとつは、キャストが前回と同じ、もしくはほぼ同
じで制作されたものである。
 勿論、主役スターの再登板で、脇を固める俳優も
同じ顔ぶれということになる。
 もう一つは、キャスト総入れ替えである。
 当然、主役も変わる。
 主役はその時点でのトップスターが就くことが多い。
 俳優陣が変わるので、新鮮味はある。
 だが、安定感は望めない。
 また視聴者が新キャストに違和感を持たれたら、
致命的である。
 お馴染みの作品には”お約束”がある。
 いわゆる”様式美”である。
 それを踏襲することで視聴者は満足感を得る。
 となると、やはり前回と同一キャストというケース
が視聴者には最も望ましいとなる。
 しかし、極めて大きな問題がある。
 年月の経過により、俳優もまた歳をとるのだ。
 俳優は一般人よりも若く見られるし、また彼らもそ
うなるように日頃から気をつけている。
 それでも、経年変化は少なからずある。
 過去の映像との違いが、あまりにはっきりしている
と、せっかくの再登場が逆効果になってしまう。
(あ~ぁ、やっぱり俳優も歳をとるんだなぁ)と思った
瞬間、夢も覚めてしまう。
 アニメーションの場合は出演は声だけなので、何
とかなる。
 サザエさんはいつまで経っても、歳をとらない。
 これが、実写ドラマではそうはいかない。
 テレビドラマの復活には難関があるのだ。
 さて、それでは”新・刑事コロンボ”の場合は、どう
だったのだろうか。
 
 ~続く~