不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク≒コロンボ警部 その⑦

 かつてのテレビの人気ドラマが、再登場するという
ケースは少ないながらもいくつか存在する。
 一世を風靡したドラマだけあって登場人物や状況
設定などかしっかりしており、腕のある脚本家に新作
を頼めば水準以上の作品が出来上がることは、ほ
ぼ保証されている。
 作品の知名度もあり、その上再放送がくり返され
ており、その間に新たなファンを獲得している。
 ”伝説の作品”として語り継がれ甘い幻想に取り巻
かれてもいる。
 良いことづくめのようであるが、懸念材料も当然ある。
 まず、作品そのものに新鮮味が無いと受けとられる
かもしれない。
 これは、仕方がない。
 熱心なファンがいたとしてもそれだけで視聴率が稼
げるかどうかわからない。
 テレビを見ているのは不特定多数の人々である。
 ファンには好評でも、一般受けがしなければ失敗に
終わってしまう。
 また、一定以上の水準の作品を作らなければ、そ
の作品に泥を塗ることになりかねない。
 制作サイドとしては、それだけは避けたい。
 名のある作品は制作サイドとしても、彼らの顔であり
名刺代わりでもあるからだ。
 そうした事情もあり、一部の視聴者から復活希望の
声を集めていても、実際に復活する作品は限られた
ものだけとなる。
 何より重要なのは主役である。
 時間が経っていれば、主役の俳優も歳をとる。
 そこをどうするのか?
 
 ~続く~