不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク~コロンボ以上に変わった男。その④

 ピーター・フォークは、子供の頃にいじめにあって
いたそうだ。
 右目の義眼に由来するものである。
 フォークはその内容についての詳細は語ってはい
ない。
 「子供は残酷で手加減を知らないからね」
 そう子供は実に残酷である。
 何をやっていいのか、悪いのか、言って良いことと
悪いことの区別がつかないから、尚更残酷になる。
 子供は自分とは異なる存在が身近に現れた際に
は、最初は戸惑う。
 だが、それが自分よりも弱い存在とわかると態度
は変わる。
 それはその子供の性格により、方向は正反対とな
る。
 優しく接するするか、いじめるかのどちらかである。
 中途半端は、まずない。
 フォークも、相当ないじめられ方をされたようだ。
 そうした中でフォークは鍛えられていった。
 そして、自分がどういう態度をとれば良いのかを学
びとっていった。
 フォークが高校生の頃、フォークは野球の試合に
出ていた。
 その時の審判は誤審ばかりで、皆がウンザリしてい
た。
 そこで、フォークは右目の義眼を外し審判に詰め寄
った。
 「これが必要なのはあんたじゃないのか?」
 これには、敵も味方も大爆笑だったそうだ。
 これは今でいうところの”自虐ネタ”である。
 どうやら高校生になる頃には、いじめからも抜け出し、
不躾な視線からの対処の仕方を会得していたようだ。
 それにしても、ジョークにしてはどぎつい気がする。
 これが、アメリカ風というものなのだろうか。
 
 ~続く~