誰なのか?
この点について、原作者コンビのリンク&レヴィン
ソンは、「当然自分たちである」と考えているようだ。
コロンボ警部はドラマの脇役としての初登場では
あったが、その後トーマス・ミッチェルの名演により
思わぬ人気が出た。
このチャンスを逃すまいとコロンボ警部を主役にし
た新ドラマを始めたのは、リンク&レヴィンソンである。
一方、ピーター・フォークはどう思っていたのだろう
か。
フォークも「コロンボは私が生み出した」と思ってい
た。
それどころか「コロンボは私自身である」と自負して
いた。
これは、どちらに軍配を上げたら良いのだろうか?
”刑事コロンボ”に関しては、その世界的な人気の
高さの割りに関係者のコメントが極めて少ない。
どっさりあるだろうと思いきや、殆どない。
では、今後はどうだろうか。
おそらく、この状況はあまり変わらないものと思われ
る。
フォークは亡くなってしまっているし、リンク&レヴィン
ソンも健在なのはリンクだけである。
リンクにとって、”刑事コロンボ”は生涯の代表作で
あることは間違いなく、自身の影響力を損なうようなコ
メントはしないだろう。
そうなると、ここは第三者であるファンが判断するしか
なかろう。
私の審判は、勿論フォークの圧倒的優勢である。
~続く~