不二家憩希のブログ

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フォーク版”刑事コロンボ”の誕生 その30

 当連載では、”刑事コロンボ”のコロンボ警部とい
う人物を誰が作り上げたのか?という点を追ってい
る。
 「そんなこと、どうでも良いじゃないか!」と思われ
る方もおられるだろう。
 だが、そういう細かいことが気になってしまうのが
私なのである。
 ピーター・フォークが脚本家や監督に指示されて、
そのまま演じてあぁいうキャラクターが出来上がっ
たのか。
 それとも、フォークが発案・工夫をしてあぁなった
のか。
 これは、私のような種類のファンには結構重要な
問題なのである。
 そこで調べていくと、こちらが思っていた以上に、
コロンボ警部の人物像の形成にはフォークのアイデ
ィアが反映されていることがわかった。
 これは、私のようなピーター・フォークのファンにと
っては内心、とても嬉しいことなのである。
 ただ、俳優として与えられた脚本と演出の指示に
従って演じたのではなく、自らもクリエーターとして
人物創出に大きく関わる。
 こうした姿勢は制作現場としては大きな迷惑では
あろうが、何とも胸のすく思いがする。
(あぁ、コロンボ警部はフォークと一心同体なんだな
ぁ)と勝手に確認してしまう。
 コロンボ警部は想像上の人物で実際には存在し
ていないことは100%理解しているのだが、それで
も嬉しい。
 これは、見方によっては”ちょっと病気”である。
 そう。
 私は”刑事コロンボピーター・フォーク病”なのであ
る。
 
 ~続く~