不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

ピーター・フォーク 刑事コロンボへの日々 その30

 またしても、書き落としがあったので、ここに
追加させていただく。
 1963年、ピーター・フォークは、映画”The
Balcony バルコン”に出演している。
 この年フォークは”おかしな おかしな おかし
な世界”とこの”バルコン”の2本の映画に出演
したということになる。
 だが、この2作品は極めて対照的である。
 ”おかしな おかしな おかしな世界”が典型
的なスラップ・スティック映画、ドタバタ喜劇であ
るのに対し、この”バルカン”は前衛的芸術を志
向した作
品となっている。
 原作は、フランスの作家 ・詩人・エッセイスト・
劇作家・政治活動家ジャン・ジュネの戯曲”バ
ルコン”である。
 ジュネは、複雑で混乱した生涯を送った人で、
作家として知られる前は犯罪者だった。
 刑務所で書いた小説が絶賛され作家として活
動を始めた。
 母国フランスをはじめ欧米やここ日本でも、人
気がある。
 偉大な文学者として位置づけられてもいる。
 世の中には自ら犯してきた悪事を大した反省も
無く、平気で作品化すると称賛する人たちがいる
ものだ。
 ジュネもそうした物好きによって祭り上げられた
一人なのである。
 だが、私はこういう人は好きではないので、これ
以上の詳細は省略する。
 映画”バルコン”は、娼館を舞台に入り組んだ展
開を見せる作品で、「芸術」として見れば面白い
のかもしれないが、普通に見たらつまらない作品
のようだ。
 ちなみにニューヨークタイムスでは酷評されている。
 フォークは娼館の女主人の古くからの恋人の警
察署長役である。
 ギャングの手下や殺し屋だったフォークが、初め
て警察側の人間に扮した作品である。
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 劇中劇のワンシーン。
 フォークは髭を生やすと別人のように見える。
 
 ~続く~