不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク 刑事コロンボへの日々 その44

 ”殺人処方箋”は、コロンボ警部の容姿といっ
た点を除けば、概ね”刑事コロンボ”の設定に近
いものになっている。
 最終的にはコロンボが逮捕する犯人役の俳優
も、人気俳優が扮している。
 ”刑事コロンボ”では、犯人役は主演のピーター・
フォークよりも格上、もしくは同格の大物・人気俳
優が演ずることが通例となっている。
 ”殺人処方箋”で犯人のフレミング医師を演じた
のは、ジーン・バリーだった。
 バリーは、1953年の映画”宇宙戦争”で主役を
演じ大好評を博し、映画スターとして活躍した。
 一方でテレビドラマにも積極的に取り組み、”バ
ット・マスターソン””バークにまかせろ”といった大
ヒット作作品で主演をしている。
 ”バット・マスターソン”は、日本でも59年に(現
在の)テレビ朝日系列で放送された西部劇である。
 バット・マスターソンは、実在した保安官でワイ
アット・アープやドク・ホリディとも親交があったという。
 ドラマでは、西部劇の伝統に則り、史実をより美
化しマスターソンは西部の伊達男として描かれてい
る。
 バリーは、欧米では日本での想像以上の大変な
人気があり、多くの作品に出演している。
 また「ジェームス・ボンドに最も近く、そして実現し
なかった男」と言われている。
 これは、”007”を映画化する際にショーン・コネリ
ーと争ったことによるもので、3代目のボンド役選考
の時も名が挙がったが、結局ロジャー・ムーアに奪
われてしまっている。
 ”殺人処方箋”はバリーの出演により、華のある作
品となっている。
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 左が”バット・パターソン”の時のジーン・バリー。
 
 ~続く~