不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク 刑事コロンボへの日々 その31

 1966年、ピーター・フォークは"Bob Hope
Presents the Chrysler Theatre ”に3度目の
出演をしている。
 この番組は、毎週異なる企画でドラマ・喜劇
等を放送するというものである。
 ボブ・ホープクライスラーという米国を代表す
る2つのビッグネームを冠した番組だけあって、
制作費も潤沢に用意されており、出演俳優も大
物・人気者が多く揃えられた。
 ドラマや喜劇は、脚本がある程度以上の水準
にあれば、無名の俳優が演じても面白いものに
なるのだが、そこはやはり名の知れた俳優たち
が出た方がより楽しめることは言うまでもない。
 今回のドラマはフォークが主演で、共演者も豪
華である。
 相手役にジャネット・リーが扮した。
 映画”サイコ”での絶叫シーンでお馴染みで
”絶叫クイーン”と異名を奉られている。
 ちなみに、ジャネットの娘のジェイミー・リー・カー
ティスも、映画”ハロウィン”での絶叫の演技によ
り、”絶叫クイーン”と呼ばれている。
 どうやら、絶叫は遺伝するもののようだ。
 ジャネット・リーは、その後1975年の”刑事コロ
ンボ”の”忘れられたスター”でフォークと共演して
いる。
 刑事コロンボが少しずつ近付いているのである。
 他の共演者にはノーマン・フェがいる。
 フェルは映画”卒業””ブリット”やテレビの”チャ
ーリーズ・エンジェル””ポリス・ストーリー””スタス
キー&ハッチ”に出ている名優である。
 このドラマではタクシー・ドライバー役のジョニー・
シルバーは、”刑事コロンボ”の”策謀の結末”では、
レッカー車の運転手役で出演している。
 ここでも、”刑事コロンボ”が接近している。
 さて、この時の"Bob Hope Presents the Chrysler
 Theatre ”は”"Dear Deductible 拝啓、控除金額
様"という喜劇だった。
 フォークが演じる主人公は才能あるソングライター・
マイク・ガルウェイである。
 だが、この男は後先を考えない性格で、著作権
を全部使い果たしてしまう。
 困ったマイクは遺産を相続したジャネット・リー演ず
るヴァージニアと結婚することにした・・・。
 フォークは、今回はソングライター役である。
 実に役柄が広いものである。
 
 ~続く~