不二家憩希のブログ

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ドラマー出身のヴォーカリスト、歌うドラマー ロック編

 今回は、ロック編である。
ある。
 彼は、エアロスミスでは一切ドラムは叩かない
のだが、一回だけその演奏を披露したことがある。
 それは、リンゴ・スターのソロ・アルバムに収録
されている”ラブ・ミードゥー”で聞くことができる。
 原曲のアレンジに忠実な演奏で特別なアピール
があるものではなく、全体を手堅くまとめている。
 そのリンゴ・スターもご存じ歌うドラマーである。
 彼はロック界最初の歌うドラマーではないだろう
か。
 歌唱力はイマイチではあるが歌うドラマーである
ことは間違いない。
 ハードロックのモンスター・バンド・デフレパードの
ジョー・エリオットも元ドラマーである。
 元ジャーニーのスティーブ・ペリーも元ドラマーであ
る。
 ペリーの場合、ピアノだけをバックに歌うことも多い
が、そんな時でも流石のリズム感で聞かせる。
 元ジェネシスフィル・コリンズも歌うドラマーである。
 フィル・コリンズは「歌うキューピーさん」とか呼ばれ
ていたが、その実力は大変なものである。
 ドラマーとしては、ロック史上随一の技量を持ち、
歌もうまい。
 ニルヴァーナカート・コバーンも元ドラマーである。
 そのニルヴァーナのドラマーだったデイヴ・グロールは、
コバーン死去後に新たにバンドを結成しそこではヴォ
ーカルを務めている。
 ハードロックの黎明期の雄、グランド・ファンク・レイル
ロードのドン・ブリューワーも歌うドラマーである。
 キッスのピーター・クリスも歌うドラマーである。
 60年代にビートルズの対抗馬として米国で結成され
たザ・モンキーズのミッキー・ドレンツも歌うドラマーであ
る。
 ビートルズに影響を与えたザ・バンドレヴォン・ヘル
ムも歌うドラマーであり、現在も自身のカントリーロックの
バンドを率いて活動中である。
 ”ホテル・カリフォルニア”などの大ヒットで知られるイ
ーグルスのドン・ヘンリーも歌うドラマーである。
 私は、この曲が大ヒット中だった頃”ホテル・カリフォル
ニア”のライブ・ビデオをテレビで初めて見て
「ドラマーが歌っている!」と驚いたものである。
 歌うドラマーと言えば、ナイト・レンジャーのケリー・ケ
イギーもドラムを叩きながら歌っている。
 元トラフィックのジム・キャパルディも歌うドラマーである。
 彼はソングライターとしても優秀で私は彼の書く浮遊
感のある曲と歌唱が大好きである。
 元10ccのケヴィン・ゴドレイも歌うドラマーである。
 元ヴァニラ・ファッジのカーマイン・アピスも歌うドラマー
である。
 ドゥービー・ブラザーズのキーズ・ヌードセンも歌うドラ
マーである。
 このバンドは、ほぼ全員がバックコーラスをつけること
で知られていたが、リード・ヴォーカルまでとるとは私は
思ってもいなかった。
 元スティーリー・ダンのジム・ホッダーも歌うドラマー
である。
 ホッダーはスティーリー・ダンのデビュー・アルバム収
録の”ミッドナイト・クルーザー”でヴォーカルをとっている。
 またホッダーはスティーリー・ダンの幻のデビュー・シ
ングル”ダラス”でもリード・ヴォーカルを務めているので
ある。
 と、ロック界には、ドラマー出身のヴォーカリスト・歌うド
ラマーが実に沢山いるのである。
 それでは、ここではドゥービー・ブラザーズの”リッスン・
トゥー・ザ・ミュージック”とスティーリー・ダンの”ミッドナ
イト・クルーザー”をご紹介する。
 ドゥービーズはアメリカならではの野外ライブで実に楽
しそうである。
 ここでのキース・ヌードセンは、ドラム台から降りてヴォ
ーカルに専念している。
 一方スティーリー・ダンのデビュー・アルバムはジャケ
ットデザインは最低だが、内容は極めて素晴らしい。