不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

ドラマー出身のヴォーカリスト、歌うドラマー ポップス編その②

 ”ドラマー出身のヴォーカリスト、歌うドラマー 
ポップス編”の第2回は、カーペンターズのカレ
ン・カーペンターである。
 この人が元ドラマーだということは、よく知られ
ている。
 カレンがドラムを始めたのは高校生の時である。 
 その高校では体育の授業を取ることが義務付
けられていたのだが、カレンはどうしても体育は
やりたくなった。
 カレンは運動は好きだが体育の授業は嫌いだ
ったそうだ。
 それで、コネを頼りに何とか体育の代替として
マーチング・バンドに入ることが出来た。
 私が70年代に聞いた話だと、内容が少し違う。
 高校で義務付けられていたのは”体育の授業”
ではなく、”体育系の部活”だった。
 私は米国の高校のシステムについてよくわから
ないので、何とも言えない。
 また、これが14歳の時だとの記述もあり、とな
ると中学生では?と、詳細は私にはわからない。
 ちなみにカレンは、ドラムを始める前にはサック
スとフルートにも手を出しているのだが、いずれも
挫折している。家族は内心「また駄目じゃないのか」
と思っていたそうだ。
 当時のカレンの憧れのドラマーはジョー・モレロ
リンゴ・スターだったそうだ。
 ジョー・モレロは、日本ではそれほど評価されて
いないが、大変な名手である。
 モレロはデイブ・ブルーベック・カルテットのドラマ
ーで”テイク・ファイブ”等の変わったリズムの曲を
難なくこなしている。
 その後カレンはドラムの腕を上げ、リチャードは妹
を含めたジャズのピアノ・トリオを結成した。
 このピアノ・トリオは結局メジャーデビューすること
もなかったのだが、カーペンターズは最初はジャズ
のバンドだったということである。
 カレンは、カーペンターズでの多くの作品でドラム
を演奏している。
 有名な曲だけでも ”涙の乗車券””シング””マス
カレード””イエスタデー・ワンスモア””プリーズ・ミス
ター・ポストマン”といった曲で見事な腕を聞かせている。
 カレンのドラムの技量はなかなかのもので、彼ら自
身の音楽を演奏するためには十二分だったと言えよう。
 それでは、カレンがテレビ・スペシャルでドラムを披露
している映像をご紹介する。
 愉快な構成になっていて楽しめるものとなっている。