不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

 NHK-FM"世界の快適音楽セレクション"を聴いていたら

ジャズの曲がかかった。

 テンポは早く勢いがある。

 怒涛の展開である。

 ピアノとテナーサックスは超絶技巧を聴かせる。エルダ

ー・ジャンギロフ

 エルダー・ジャンギロフのピアノ・トリオにテナーサッ

クスのクリス・ポッターがゲスト参加している。

 ジャンギロフ1987年キルギス共和国出身のピアニストで

ある。

 生まれはキルギスであるが、育ったのは米国カンサス州

で米国人ピアニストと言う扱いらしい。

 3歳からピアノの演奏を始めすぐに神童として知られる

こととなった。

 12歳の時にマリアン・マクパートランドのラジオ番組”

ピアノ・ジャズ”に番組最年少ゲストとして出演している。

 ジャンギロフのキャリアで私が最も驚いたのはこの番組

への出演である。

 この番組は通常はジャズの大物ミュージシャンをゲスト

に迎えるもので、マクパートランドとゲストとの対談とゲ

ストの音盤をかけパートランドとのピアノ共演もある。

 ゲストは基本的にビッグネームばかりなのだ。

 ジャンギロフは、それほど神童として名を全米に轟かせ

ていたということである。

 その後18歳でソニーと契約し5枚のアルバムを発表し、

うち一枚はグラミー賞にノミネートされた。

 現在も活発に活動しており、米国のテレビの人気番組に

もよく出演しているようだ。

 世界の快適音楽でかかったのは最新アルバムのタイトル

曲'Breakthrough'だった。

 冒頭からジャンギロフが弾きまくるピアノ・トリオの演

奏が約4分間続く。

 そこへクリス・ポッターのテナー・サックスが入る。

 ポッターも吹きまくる。

 ドラムとベースも素晴らしい。

 10分の演奏時間中に緩急をつけた構成によりスピード感

が一層増している。

 私はこうした弾きまくり吹きまくりの演奏は好きである。

 だが、そうした演奏は大味になってしまうことも少なくな

いが、の'Breakthrough'は

きめの細かさも感じられる丁寧なサウンドとなっている。


Eldar Djangirov - 'Breakthrough' feat. Chris Potter