当ブログでは、獣害についての全国の地域の
取り組みについて度々記している。
獣害の被害額は莫大で、都道府県単位で億単
位の被害が毎年発生している。
これを何とかしよう、そしてビジネスチャンスに転
換させようという試みが全国で地道に行われている。
内にあるレストラン・フローラにおいて、いのししバー
ガーが7月19日より数量限定で販売されている。
こちらのいのししバーガーは、島根県美郷町で捕
獲・加工されたイノシシ肉を使用していたもので、一
味違ううまさがあると言う。
それは美郷町産のイノシシ肉は、生きたままイノシ
シを食肉加工場に運び解体・精肉をしているからだ
そうだ。
生きたまま加工場へ、ということは生け捕りにする
ということだ。
美郷町ではオリジナルの囲い罠により捕獲し、運
搬箱で運んでいる。
こうしたシステムをとっているのは、全国でも美郷町
だけだそうだ。
イノシシの生け捕りか!
十分あり得ることではあるが、私は考えてもみなか
った。
また、捕獲は主に夏に行われるため脂分も少ない。
そして、徹底した血抜きをほどこすことにより、臭みの
軽減を図っているそうだ。
なるほど。
イノシシ=臭いが気になる、というイメージを打破する
ために努力を重ねておられるのだ。
これらは長年の試行錯誤から生まれたのであろう。
なお、このいのししバーガーは、パンには園内の水車
で挽かれた島根産のそば粉を用いている。
水車で挽いたそば粉!
これはエコロジーにも寄与しているということか。
ちなみに当地にも店外に水車が設置してあるそば屋
があるが、実際に店で使っているそば粉は仕入れた既
製品である。
さて、こちらのいのししバーガーは松江市の”秋鹿味噌”
を練り込んで味付けされている。
文字通りのご当地バーガーである。
このいのししバーガーがご当地バーガーとして定着す
れば良いなぁ、思う。