最後に取りかかった回転刃は、他の部分より
も形状が複雑である。
そのため髭ゴミが細かいところにも入り込んで
しまっている。
この回転刃は白いプラスチック製の台に薄い
金具と刃が、台の爪で留められている。
白い台に残った黒い髭は目立つ。
入り組んだ部分に付いた髭でも一本残らず取
りたくなる。
多少髭ゴミが残っていても、使用には差し支え
ないのだが、残ったままにしていることには抵抗
がある。
私はブラシを使っての掃除は週に一回しかしな
いくせに、こういう点には拘ってしまうのだ。
ブラシで髭を払い落としていく。
回転刃に付いているものは髭だけではない。
白い粉末状の物体もある。
これが一体何なのか、私はわからない。
皮膚の一部なのだろうが、それが粉末なのが
不明である。
普段から顔に粉が付いているか?
皮膚の老廃物が粉となり排出されているのか?
私は、これらの髭と白い粉末をブラシで取り除
いていく。
髭ゴミは回転刃に密着しているわけではないが、
弾き落とすようにしないと取れないものもある。
力の入れ具合を微妙に調節しないとならない部
分もある。
その時、思わぬことが起こってしまった。
~続く~