不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

シェーバーの掃除でゴミを漁る。その➁

 私はシェーバー本体から丸いネットの刃と
回転刃を取り外した。
 最初に本体の掃除に取りかかった。
 溜まった髭をブラシで掻き出していく。
 そうしているとシェーバー本体もブラシもプラ
スチックなので、髭と反応してすぐに静電気が
起きる。
 その静電気により髭が本体に張り付いてし
まう。
 搔いても搔いてもその度に静電気が起きる。
 静電気が髭を離さない。
 何度やっても状況は変わらない。
 一進一退である。
 つい最近まで自分の髭だったのに言うことを
聞かない。
 身から離れれば、もう他人ということか。
 こんなことも私をシェーバー掃除から遠ざける
要因になっている。
「それなら、水洗いをすれば良いのでは?」と
思われるかもしれない。
 だが残念ながら、このシェーバーは水洗い厳
禁なのである。
 次はネットの刃の掃除に移る。
 丸いネットの内側にも髭は溜まっている。
 こちらもブラシで掻き出していく。
 ネットの隙間には髭以外の微小な白い物体
が詰まっていることがある。
 これは髭剃りの際に一緒に削り取られた皮膚
の表面だろうか。
 それを取り除こうとネットにもブラシを当てる。
 すると、ネットの穴にブラシの毛が入り込むこ
とがある。
 ネットがブラシに噛み付いてしまうのだ。
 この時、無理に引っ張るとブラシの毛が切れ
てしまう。
 ネットには刃が付いているからだ。
 そのため慎重にブラシで払っていくことになる。
 シェーバー掃除といえども気は抜けない。
 こうしてネットの刃の掃除が終わると、最後は
回転刃の掃除である。
 この回転刃の掃除が一番面倒なのである。
 そして今回は、その上もう一つ面倒が加わっ
たのである。
 
 ~続く~