不二家憩希のブログ

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特急列車をくい止めろ。その⑭

 私が食べた落花生は、透明の袋に入っていた。
 それは、よくある透明のナイロン袋である。
 その袋は、見た目は普通のナイロン袋のよう
であるが、酸素の透過を防ぐ効果がある素材が
用いられている。
 落花生は酸化に極めて弱い事実を踏まえて
のことである。
 だが、酸素はこれらの袋にも入ってくる。
 微量ながら徐々に入ってくる。
 ナイロンやポリエステルやプラスチックといった
石油製品は、意外なほど気体の透過性がある。
 分子の隙間から入ってくるのだ。
 このことは私は以前から知ってはいた。
 そう言えば、食品によっては開封後はふた付
きのガラス容器に移しかえることが勧められて
いる。
 プラスチックとガラスでは酸素透過性において
極めて大きな差があるということである。
 加えてこうした袋は、封の接着(シール)が甘
いことが多い。
 これらは熱を加えてプレスすることにより封をす
るのだが、決して万全とは言えないのだ。
 これは封を開ける時に感じた方もおられると思
う。
 手で引っ張るくらいで簡単に開いてしまっては
駄目なのだ。
 そのため封印口からも徐々に酸素が入ってくる。
 透過する酸素と封印口から入ってくる酸素によ
り、落花生は酸化が進み劣化していってしまう。
 袋に入っているのに酸化が進んでしまうのであ
る。
 それでは他の落花生(ピーナツ)製品はどうな
っているだろうか?
 
 ~続く~