不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

今冬が暖冬だったわけがない。

 昨日、気象庁からこの冬の天候まとめが発表
された。
 気象庁でも、冬の定義は12月から2月までと
なっているようだ。
 それによると(番号は当ブログ主による)
  ➀年末から1月末に強い寒気が流れ込んだ
ことから積雪量は24地点で観測史上最多(タイ
含む)を記録した。
  ➁しかし寒暖の差が極めて大きく、平均気温
北日本(北海道、東北)で平年を0.9度、東日
本(関東甲信、北陸、東海)は0.5度上回る暖冬
となった。
  ➂沖縄・奄美は0.5度低く15年ぶりに平年
を下回った。
  ➃西日本(近畿-九州)は0.2度下回った。
  ➄2月だけでみると、日照時間は東日本の日
本海側で平年の1.65倍と戦後最長となり、記録
ずくめの冬だった。
 となっている。
 
 ➀は今冬を象徴している。
 今年の降雪は未曾有と言ってもよいと思う。
 だが➁に関しては私はその表現に異議を申し立
てたい。
「寒暖の差が大きい」というところまでは問題はな
い。
 だが、その次にいきなり「平均気温は~」ともって
くるのは如何なものか。
 そう簡単に平均気温で総括してしまって良いの
だろうか?
 大晦日から2月上旬まで、日本は厳冬だった。
 記録的な低温の日が続いた。
 しかし12月には10月並の高温の日が何日もあ
った。
 本当に冬らしくなったのは30日を過ぎてからだっ
た。
 同様に2月中旬以降は、それまでの低温も和らぎ
平年を上回る日が多かった。
 これほど寒暖の差が大きい年は前例が無かった
と思われる。
 それを一冬という括りで簡単にまとめてしまうのは
無理があると思う。
 気象庁の見解では平均気温からして今年は暖冬
だった、ということになるらしい。
 今年の冬が暖冬だった?!
 そんな馬鹿な!
 冗談は止めてくれ!である。
 あんな死傷者が何人も出る豪雪が続いた年の、ど
こが暖冬なのだ!
 今冬ほど寒暖の差が激しい年の場合は、単純に
平均気温を使って概観することは間違っている。
 気象庁は鈍過ぎる。
 気象庁は、もっと柔軟かつ現実に則した表現を使
用してしてほしいものである。