不二家憩希のブログ

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ベートーヴェン交響曲連続演奏会と東京JAZZ2010を聴いた。

 私は大晦日はネットでのクラシック演奏会中継
とラジオを聞いていた。
曲連続演奏会がネット配信されたのだ。
 演奏は日本のオーケストラの首席奏者や人気
ソリストが集まった臨時編成のオールスター・オ
ーケスラだった。
 指揮は世界的指揮者のロリン・マゼールだった。
 演奏会は1時10分頃から始まり、2曲が連続し
て演奏され、その後に30分の休憩をはさみ次の
2曲が演奏されるという構成だった。
 演奏、音質、画質ともに素晴らしかったが、残念
なことに音量が小さ過ぎたと思う。
 これはパソコンをアンプにつないで増幅したり、
ヘッドフォンで聞けば済むことなのかもしれないが、
私はそこまではしなかった。
 そして、同時刻にはNHK-FMで「プレイバック東
京JAZZ2010」が放送されていた。
 これは今年の夏に東京国際フォーラムで行われ
た東京JAZZ2010の模様を再構成して放送する
というものだった。
 私はベートーヴェン交響曲全曲演奏会を聴くか東
京JAZZ2010を聴くか迷った。
 考えた末、交響曲5番までを聴いた後、東京JAZZ
2010を聴くことにした。
 東京JAZZ2010は一度本放送で聴いてはいたが、
その内容は素晴らしかった。
 私にとって最も印象に残ったのは、寺久保エレナ
のステージだった。
 とても18歳の女子高校生とは思えない演奏だった。
 番組に出演していたジャズ評論家の児山紀芳氏
がこう語っていた。
「彼女の演奏には誰の影響がある、ということがま
るでわからない」
 私も同感である。
 寺久保エレナはジャズの王道を歩みながら、独自
の音楽を作り出しているのだ。
 このようなことは稀にしか起こらないことである。
 異例の寒さの大晦日に熱いふたつのライブを自宅
にいながら堪能することが出来た。
 放送とネット配信に感謝である。