私は、食事を終えネットラジオをつけた。
流れてきたのは室内楽だ。
おぉ、、これはなかなか良いな。
弦楽四重奏かな。
調べると作曲家の名前はHänselと言うらしい。
曲名はString Quintet in G、演奏者はDie
Kammermusiker Zurichとなっている。
Hänselなんて初めて見る名前である。
そんな名前の作曲家いたのか。
ネットで調べてみる。
日本語で書かれたページは見つからない。
日本では無名ということか?
尚も調べるとPeterHänselというらしい。
ピーター・ヘンゼルと読むのだろうか。
ドイツ・オーストリアで活動したヴァイオリニスト・
作曲家だそうだ。
にウィーンで没している。
ベートーヴェンと同じ年に生まれている。
そしてハイドンに作曲を師事している。
となるとベートーヴェンと同門である。
ベートーヴェンの時代にも作曲家は沢山いた。
だが、現在の評価としてはベートーヴェンの一人
勝ち状態である。
他の作曲家には、殆ど関心は払われていない。
そんな無名の作曲家を研究し原稿を書いても、
採用されにくい。
「売れない」のである。
となるとやはり売れやすいベートーヴェンについて
書くことになる。
そのため、その他の無名の作曲家はますます埋も
れていくのである。
こうした循環の中でも彼らの楽譜は残っている。
何かの機会にそれらの作品を見た演奏家が「これ
は良い曲ではないか!」と認めることがある。
演奏し、レコードに録音されるところまで進むことも
ある。
ピーター・ヘンゼルは、そうした作曲家の一人であ
ろう。
やっと日の目を見たのである。
しかし、そのCDは売られているのかよくわからない。
Jecklin 608-2というレーベル名と番号はわかって
いる。
ネットで調べてもよくわからなかった。
YouTubeにもその演奏は投稿されていなかった。
それにしても良い曲だったなぁ。
もう一度聞きたいなぁ。
できたら盤が欲しい。
良い作曲家をまた一人知ることができ嬉しい限りで
ある。