昨日はNHK-FM「今日は一日”世界のオーケストラ
”三昧」という番組の放送があった。
この番組も前日までの三昧シリーズと同様、昼の
12時15分に始まり、途中ニュース等の中断を挟み
夜10時45分までという長時間放送であった。
世界中のクラシック音楽のオーケストラを地域ごと
に紹介していくという企画である。
私は放送を聞く前(なんだか間延びをした番組にな
るのでは?)と思っていた。
オーケストラ作品といえば、演奏時間が長い曲が
多い。
トークの部分にメリハリが無かったりすると、番組
全体が弛みがちになる。
だが、今回のこの番組は、そうはならかった。
意外なほどテンポよく番組は進行していった。
曲も交響曲ならひとつの楽章を流すだけ、という原
則があったようだ。
全曲をかけるのは、時間が足りないからであろう。
しかしながら、かける楽章は、いずれも完奏された。
途中でフェードアウトされる、ということは私が聞く
限りは無かったようだ。
これは、なかなか重要なポイントである。
「放送時間がないので、フェードアウトは当たり前」
という構成は、聞いていてイラッとくる。
それが続くと「そんなフェードアウトばかりだったら、
そもそもそんな曲を選曲するな」と思ってしまうのだ。
この番組は、そうした点が無かっただけでも優れた
番組だったと思う。