不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

長谷川選手、敗戦。

 昨日は夜7時からボクシングのタイトルマッ
チが放送された。
 最近よくあるタイトルマッチを2本続けて放
送されるというものだった。
 一試合は長谷川戦、もう一試合は西岡戦で
ある。
 両方とも世界戦ではあるが、長谷川と西岡
では過去の実績からいって長谷川の方をメイ
ン、つまり後に放送するだろうと私は思ってい
た。
 それでも7時テレビをつけた。
 おや、長谷川戦を先にやるのか。
 意外だな。
 ここは長谷川戦で視聴者を一気に惹きつけ
ておいて西岡戦につなげるのかな?
 長谷川選手は日本のボクシング史上でも最
上級の選手といえると思う。
 私はボクシングについては、それほど詳しくは
ないが、それでも長谷川選手が偉大な選手で
あると言うことは理解していたのだ。
 私は事前に特に試合展開を予想もしなかった。
 またいつものように、簡単に勝利を収めるもの
と思っていたからだ。
 そのためそれほど真剣にテレビ画面を見てい
たわけではない。
 私はその日の夕方に集金に来た新聞屋が置
いて行った小冊子を読みながら試合を見ていた。
 その小冊子に特にボクシングの記事が載って
いるわけではない。
 それくらい気楽に試合を観戦していたのである。
 私が画面から目を離していた4ラウンド目、実
況アナウンサーが何か叫んでいる。
 画面に目を向けると長谷川が打たれている。
 あれれ?と思っているうちに長谷川はKO負け
をしてしまった。
 こういうこともあるんだなぁ。
 長谷川によると、一瞬気を緩めてしまったのだ
そうだ。
 そこを相手選手が集中的に打ち込んできたの
であった。
 その猛ダッシュは解説者が感嘆するほどの勢
いであった。
 さすがは戦前に最強の挑戦者と言われただけ
のことはある。
 あまりに呆気ない終わり方だった。
 ボクシングは残酷なスポーツだと思った。