テレビの「題名のない音楽会」で「刑事音楽
を捜査せよ！」と題された企画が放送された。
私は普段はそれほどこの番組を観ていない
のだが、このタイトルとあれば見ないわけには
いかない。
演奏はシエナ・ウインド・オーケストラ、指揮は
番組司会者でもある佐渡裕である。
一曲目は「相棒」のテーマ曲である。
やはりテレビ朝日の番組なので自社製作の
人気番組を最初に持ってきたようだ。
番組の冒頭で聴くのとは、やはり違う迫力が
ある。
さすがにシエナ・ウィンド・オーケストラである。
このオーケストラは吹奏楽オーケストラとして
は世界のトップレベルにある。
そのためこうしたテレビドラマのテーマ曲を演
奏しても一味違う。
アレンジそのものは、オリジナル版にそれほど
手を加えておらず、そこがまたセンスの良さを感
じさせる。
かつてはこうした曲をオーケストラにアレンジし
直す場合、アレンジャーが張り切り過ぎるのか、
自分の腕を見せようと思うのか、オリジナルとは
かけ離れた感じになってしまうことが多かった。
だが、近頃はそうしたアレンジャーのヘンな力
みがなくなってきているようで、オリジナルを重視
したアレンジがなされるようになってきているよう
である。
これは良い傾向だと思う。
これは音楽ファンにとっても、嬉しいことだと思う。
番組では、この曲の他にも「鬼警部アイアンサ
イド」や「西部警察」なども演奏された。
なかでも「ルパン三世’８０」と「はぐれ刑事純情
派」は秀逸だった。
あ～、大野雄二はやっぱり良いなぁ～。
このシエナ・ウインド・オーケストラによる刑事ドラ
マのテーマ集は、「THE刑事」と題されたCDとして
発売されている。
番組のホームページでは、演奏された曲の一部
を聴くことも出来る。
