不二家憩希のブログ

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街頭演説日和。

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 用事があって市の中心部に出かけた。
 その途中、路地から大通りに出る場所に数
人が集まっているのが見えた。
 スピーカーから大声が聞こえる。
 選挙の挨拶である。
 J党の候補者を支援者が小さく取り囲んで
いる。
 すでに候補者本人の演説は終わり支援者が
一説ぶっているところだった。
 その様子を候補者が心配そうに見ている。
 黒のスーツにネクタイだ。
 だいぶ涼しくなったとは言え、この暑さで
ある。
 黒のスーツは暑いだろう。
 スーツが日光を吸い込んでいる。
 クールビズのこの時期、炎天下でも黒のス
ーツを着ているのは舘ひろしくらいのものだ
と思っていたら、そうでもないようだ。

 それにしても、こんな場所でやっていたの
か。
 そこは市会議員選挙でも使われることのな
いような場所である。
 どこでも良いから街頭演説をしろ、という
のが選対本部の指示なのだろうか?
 私はその様子を横目で見ながら目的地へ急
いだ。

 それから2時間過ぎ、私は用事が済んで建
物を出た。
 すると、先程と同じ声がする。
 またJ党の候補者だ。
 配下の市会議員が候補者を大いに持ち上げ
た演説をしている。
 この後、候補者による演説が行われるのだ
ろう。
 衆議院選挙でJ党の候補者がこれほど頻繁
に街頭演説をしているのを私ははじめて見た。
 だが、どちらの演説も足を止めて聞いてい
る人は殆どいなかった。

 黒のスーツに白いたすきのコントラストが、
周囲の風景から浮き上がって見えた。