つもより多く来た。
私は市会議員選挙は嫌いではない。
私は政治そのものにはあまり興味はない。
ただ市会議員選挙は別である。
地域密着の選挙運動は、ちょっと面白い。
泥臭さ満点で洗練とは程遠い暑苦しい空気は、決して不
快ではなく面白さがある。
これでもか、というほどローカル色で目がチカチカする。
品位を保つためか使われる言葉は標準語である。
だが、それを発する人の口調、物腰が当地のカラー丸出
しである。
あぁ、地元の人が喋っているんだな、とすぐわかる。
微妙なイントネーション、アクセントが地元民であることを
隠せない。
この田舎風味の濃い味付けは他の機会では味わえない。
選挙運動している運動員たちは、田舎色を打ち出すつも
りは無いのであろう。
しかし、熱が入り真剣になればなるほど自分のベースの
部分が顕になってくる。
なりふりかまっていられない。
地元民の血が沸騰し、頭からは湯気が出ている。
手に持った生卵が、すぐにゆで卵になるほど熱が入って
いる。
面白いなぁ、市会議員選挙は。