不二家憩希のブログ

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映画「幸せのちから」を観た。

 テレビで映画「幸せのちから」を観た。
 私は普段あまり映画は観ない。
 だがテレビの洋画劇場の通常枠を延長され
て放送される作品の場合、少し気になる。
 それで、最初の10分ほどを観てみる。
 偉そうな言い方だが、本当に面白い映画は
冒頭の10分間を観れば大体わかる。
 逆に最初がつまらない映画は最後までつま
らないことが多い。
 それで10分観て面白そうな場合は、それを
30分に延長する。
 そして30分観て面白かったら最後まで観る
か、もしくはビデオに録画するのである。
 
 私はこの「幸せのちから」を最初の10分間
を観ただけで最後まで観よう、という気にな
った。
 押さえたトーンの演出と展開が私の感覚に
あっていたのかもしれない。
 それに、この作品は実話に基づいていると
いう。
 私は実話に弱いのだ。
 
 私は主人公を演じるウィル・スミスの映画
を観るのはこれが初めてである。
 映画に無知な私でも彼の名前は知っていた
が、どんな俳優かは知らなかった。

 作品は、一文無しになり住む家も失ってし
まった若い父と彼の幼い子供が路上生活を経
験しながらも、前向きに生きようとするもの
であった。
 その子役もスミスという苗字なので、ひょ
っとしたら、ウィル・スミスの子かな?と思
っていたら、本当に彼の実子なのだそうだ。
 しかも、それは縁故採用ではなくオーディ
ションによるものだったらしい。
 
 実話とはいえ、映画なので創作の部分や脚
色が加えられているとは思うが、作品全体に
は強いリアリティーが感じられた。

 ウィル・スミスの追い詰められた演技には
自然でありながら緊張感もあった。
 ウィル・スミスは素晴らしい俳優である。

 この映画は私にとって、面白いというより
もそのリアリティーに圧倒される、というも
のであった。