不二家憩希のブログ

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ピーター・フォーク 刑事コロンボへの日々 その28

 1965年のピーター・フォークの映画出演は1本だ
った。
 ”The Great Race グレート・レース”である。
 スラップスティック映画の典型といえる作品で、全
編でドタバタ喜劇が展開する大作である。
 1908年にニュー・ヨーク~パリ間で行われた大規
模なレースを題材とし、レースのコースとその時期
をほぼ実話に合わせたものとしている。
 スラップスティック映画の源流にあるサイレント映
画のギャグの手法が多く用いられており、映画史
上最大規模と評されるパイ投げ合戦は圧巻である。
を””酒とバラの日々””ピンク・パンサー”といった題
ヒット作を幾つも監督している。
 音楽はエドワーズ監督作品ではお馴染みのヘンリ
ー・マンシーニである。
 マンシーニといえば、”刑事コロンボ”のテーマ曲と
して知られるあの曲の作曲者である。
 コロンボがフォークによってドラマ化されるのは、こ
の映画の後3年後のことである。
 フォークは徐々にコロンボに近付いているのである。
 ”グレート・レース”は、主演がジャック・レモン、トニ
ー・カーチス、ナタリー・ウッドの3人で、フォークは彼
らに次ぐ存在として4番目にクレジットされている。
 コメディ映画でこの配役序列とは、フォークの喜劇
俳優としての評価も高いことが伺われる。
 悪役のフェイト教授と興行師のグレート・レスリー
自動車レースでの対決を軸に物語は進み、スラップ
スティック映画らしい派手なアクションが展開される。
 フォークはフェイト教授の助手のマックス役である。
 この映画を元にアニメの”チキチキマシン猛レース
が作られている。
 アニメでは、フェイト教授がブラック魔王、マックスが
犬のケンケンに置き換えられている。
 この年1965年は、フォークにはギャング・殺し屋関
連の役はこなかった。
 世間や映画・テレビ業界のフォークを見る見方が少
しずつ変化してきているのである。
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 予告編
 
 この作品もまるごと1本アップされている。
 
 ~続く~