不二家憩希のブログ

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競泳2冠の北島選手に国民栄誉賞の授賞を検討している官邸。

 北京オリンピックで二冠に輝いた競泳の北
島選手に国民栄誉賞を授与するか否かについ
て官邸が迷っているそうだ。
 
 この賞を受けた人は、その業績により生前
に既に十分に報われた人生を送っている。
 わざわざ政府が賞を与えなくとも良さそう
なものである。
 国民栄誉賞が時の政府が有名人に便乗した
人気取りの手段であることは、国民の皆が気
付いている。
 政府としても、盾と賞状を用意すれば済む。
 賞に付随した年金などの特典も無い。
 その注目度に比して経費も殆どかからない。
 対費用効果抜群なのだ。
 国民栄誉賞は政府にとっては嬉しい賞なの
である。

 野党から3日先のことも読めない、と揶揄さ
れている町村官房長官が北島選手への授賞の
検討を始める、と口走ってしまった。
 北島選手も国民栄誉賞とは光栄です、とか
言うものだと踏んでいたら、北島選手は何の
反応もしない。
 おまけに、女子ソフトボールが予想外の大
活躍で金メダルを獲得してしまった。
 北島選手に国民栄誉賞を与えたら、女子ソ
フトボールにも与えよ、と言う大合唱が官邸
を包むことは目に見えている。
 だが、国民栄誉賞をチームに与えた前例は
無い。かと言って、女子ソフトボールを無視
するわけにもいかない。
 さすが、町村官房長官、3日先のことが読め
ない人、と称されるだけのことはある。
 こういった授賞検討と言った話は、オリン
ピックが全部終了してから発言すべきなので
ある。

 北島選手は、果たして国民栄誉賞授賞の打
診を受けた場合、どう答えるのであろうか?
 泥舟のような福田内閣から貰う賞なんてい
らない、と思うのではなかろうか。
 北島選手は沈み行く泥舟を横目に、スイス
イ泳いで去っていくことだろう。