不二家憩希のブログ

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国民栄誉賞と高橋尚子選手。

 高橋尚子選手が変ってしまったのは、国民
栄誉賞を受賞した後からだと私は見ている。
 それまでは、謙虚な陸上選手だったのに、
受賞した途端に彼女の中で何かが壊れてしま
ったように思う。
 もっとも、国民栄誉賞をホイホイと受けて
しまうのだから、元々彼女は思慮に欠ける人
間だったのかもしれない。
 まだ現役の若い選手があのような賞を受け
れば、その後の選手生活においてプラスより
もマイナスの方が遥かに大きいということを
理解出来なかったのかもしれない。
 高橋選手は、国民栄誉賞を受ける時に「名
誉なことですから」と語った。
 あの年齢ですでに名誉を気にかけるとは、
呆れてしまう。
 本来、若者に名誉など関係ない。
 人が名誉を気にかけ始めた時、人は老い始
めている。
 彼女はあの時点で既に内面の退化が始まっ
ていたのかもしれない。
 
 国民栄誉賞が、時の政府の人気取りの手段
であることは皆が気が付いている。
 北京オリンピックで金メダルを獲得した北
島選手にも国民栄誉賞を、と言う声が政府内
部から上がったが、福田首相がJ党伝統の政
権放り投げをしてからは、ぱったりとそんな
ことは言われなくなった。
 北島選手は賢明な人のようで、授賞を検討
しているようだが、というマスコミの問いも
上手に受け流していた。 

 高橋選手に国民栄誉賞を与えたのは、当時
支持率8%という史上最低の不人気内閣の森
首相だった。
 私は、あ~高橋選手ってうまく利用されて
いるなぁ、と思って見ていたが、当の高橋選
手は得意な表情で賞を受け取っていた。
 
 高橋選手が暴走を始めるのは、この時から
である。