不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

気合パフォーマー・アニマル浜口。

 北京オリンピック・女子レスリンで浜口京
子選手が見事銅メダルを獲得した。
 浜口選手と言えば、あの親父さんである。
 私は、アニマル浜口があんなに面白い人だ
とは、アテネオリンピックまで知らなかった。
 今回の試合翌日のインタビューでも大いに
スタジオを沸かせていた。
「アニマルさんのパワーの源は何ですか?」
との問いに「それは気合と笑いのコラボレー
ションですよ。ワッハッハハ、ワッハッハ」
と答えていた。
 アニマル浜口は周囲の雰囲気を読んでいる
のか読んでいないのか、それとも無視してい
るのか、その点を視聴者に容易に判別させな
いと言う高度な技を持っている。
 そして、そのまま自分のペースでその場と
時間を支配してしまうのである。
 オリンピックのメダリストの父親でコーチ
があんなに面白いのは一種の反則である。
 今まででも、面白い関係者と言うのはいる
にはいたが、そういう人でもどこかに照れが
あって、観ているこちらも恥ずかしくなって
しまうことが多かった。
 だが、アニマル浜口には、そういう照れは
無い。
 常に爆発的なアピールを披露していく。
 インテリぶったアナウンサーやコメンテー
ターの中には、彼の振る舞いに嫌な顔をする
人もいるが、そういったしらけた連中を笑い
飛ばしているようにも見える。
 アニマル浜口は一体、いつどこであのよう
な独特のパフォーマンスを身に着けたのであ
ろうか?
 自分で作り出したのか?
 少なくとも今までに前例の無いもののよう
に思える。

 アニマル浜口は人気レスラーではあったが、
決して主役級ではなく、主役を盛り立てる技
に長けたレスラーという印象がある。
 存在としては地味ではないが、やはりプロ
レスラーとしては小柄なので、どうしてもそ
ういう役回りになってしまったのかもしれな
い。
 リング上で声を発することはあっても、今
のようにパフォーマンスとして成立したもの
ではなかった。
 発言も断片的なものでしかなかった。
 私達が知らない間にアニマル浜口は陰で工
夫を重ねていたのであろうか?

 私は、あのアニマル浜口氏のパフォーマン
スを「気合パフォーマンス」と名付けた。
 京子選手も現役続行の意向のようで、まだ
しばらくあのパフォーマンスが見られると思
うと私は嬉しい。