不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

伯父から荷物が送られてきた。その①

 郵パックが届いた。
 うちに宅配で来るのは佐川急便かクロネコ便
が殆どで、郵パックで配達されるのは稀である。
 サインをして受け取る。
 送り主は伯父である。
 伯父の長男、私にとっては従兄弟が郵便局員
ので、やはり郵パックを使っているのだろう。親
心である。
 ダンボール箱の荷物は、少しにおいがする。嫌
な予感がする。
 荷を開けるのは後回しにしようと思っていたが、
においがしていては放ってはおけない。
 ダンボール箱は布のガムテープ梱包されている。
布のガムテープでも漏れるにおいとは。
 これは急がなくてはならない。
 テープをはがすと、そのまた中に段ボール箱が入
っている。何だ?この荷物はマトリョーシカか?
 2番目の箱も布のガムテープで閉じられている。
 それでもにおいがしていたということになる。
 その箱も開けると、新聞紙が緩衝材として詰め
られている。朝日新聞だ。嫌な感じだ。
 その古新聞の下には、干し椎茸があった。
 私は、数日前に伯父と電話で話した時に、椎茸
はもらっても必ずしも有効活用できません、と言
っておいたはずである。
 それなのに送ってくるとは、よほどこの椎茸に
自信があるのだろうか?椎茸に付けられている伯
父のメモによると、町の電気乾燥機で乾燥済み、
とある。
 この椎茸は、町おこしの一環を担っているのか
もしれない。
 山間部の町なので何とかして産業を興してやっ
ていかねば、ということなのだろう。
 ここの町の人は、他所へ旅行などをする際には、
地元の生産品を持って行き、「私の地元の品です」
と言って行った先の人に振舞うのである。
 一種のセールスマンである。
 皆さんとても熱心なのだが、どうもその行為自
体が地味なので、もうひとつ広がりを見せていな
いようではある。
 ここはひとつ、芸能人を首長にしてマスコミを
通じて宣伝してもらうのが最も効率的ではないか
と思ってしまう。
 椎茸の下にはまた新聞紙だ。
 さて、このにおいの正体は?

 ~明日に続く~