不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

熱併給発電について

 今回も名古屋大学の竹内恒夫教授の新聞掲載
のコラムを一部編集の上引用させていただく。

 ドイツ・デュッセルドルフ発電所では、電
気だけではなくなく、廃熱(発電の際に発する熱)
も暖房・給湯用の熱として市内の住宅などに供給
されているので、発電の際に燃やされた天然ガス
の90%近くが有効に活用されている。
 市内の住宅などでの石油・ガス等による個別暖
房・給湯が要らなくなるので、その分の二酸化炭
素の排出がなくなる。灯油を各戸に自動車で運搬
するためのガソリン消費も要らなくなる。
 デュッセルドルフ発電所のような廃熱も供給
する発電方式(熱供給発電)戦前からあったのだ
が、EUでは温暖化対策の柱の一つとして、201
0年にEU全域の発電量の18%を熱併給発電にす
るという数値目標を目指して、その普及を図って
いる。
 熱併給発電の普及状況は、現在、ドイツなどで
は2割くらいであるが、デンマークでは5割に達
している。
 日本でも、ホテル、病院などでは、ビル単位の
小さな熱併給発電が増えている。
 日本の熱併給発電の発電容量は、ビル単位のも
のを含めても、全発電施設の約1.5%(2006年度現
在)しかない。


 なるほど、こういう報告を読むと、さすがドイ
ツは進んでいるなぁ、という印象がまた強くなる。
 そして、意外と言っては失礼だがデンマーク
先進性には驚かされる。

 日本も早く、熱併給発電のより一層の普及が望
まれるところである。
 やれば出来そうなものなのに、何故広まらない
のだろうか?
 電力会社がサボっているのではなかろうか?
 やっても自分達の利益にならないから、わかっ
ていても手をつけようとはいないのではなかろう
か?
 日本の電力会社は、大企業病重篤な患者であ
り、一種のお役所体質も併せ持っており、深刻な
状況にある。
 加えて社会からあまり注意されない立場に長い
こといるので、鈍感になっているのかもしれない。