不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

流行語大賞とは何を映しているのか。

 今年の流行語大賞が発表された。
 この流行語大賞というのは、自由国民社という現
代用語の基礎知識を出している出版社が、1984
年から選定しているものである。
 毎年この時期になると紙や電波などのメディアに
大きく取り上げられるのだが、意外にその歴史は浅
い。私は、もっと古いのかと思っていた。
 この賞は、正しくは「新語・流行語大賞」という
そうだ。
 受賞者は、滅多に人前に姿を見せない人や多忙を
噂されている人でも出席する。
 時の首相であっても授賞式に出席する。首相が出
るとなると、その権威は巨大化かつ固定化する。
 どういった仕組みで、そんなに高い出席率を保持
できるのだろうか。
 どんな売れっ子でも受賞を知らせると、スケジュ
ール関係無しにすっ飛んで行くのだろうか。
 流行語の発信者なので、かなり忙しいと思われる
のだが、それも関係なさそうである。

 私は、この賞がそんなに大したものだとは一度も
考えたことは無い。
  
 今年の流行語に、「サブプライムローン」が入っ
ていないのだ。
 何という鈍さなのだろう。 
 サブプライムローン問題のおかげで、原油の高騰
が起こってしまっているのだ。
 ガソリン、灯油の値上げのほか、多くの工業製品
や灯油を使った温室栽培による農作物まで影響を受
けている。
  
 皆さん、あまり関係ないのだろうか?
 この経済変動は、20年に1度の規模だと思うの
だが実体経済にはまださほど影響が及んでいないの
だろうか。

 流行語は世相を映す、とか言われているが、これ
も正しいこととは思えない。
 映しているのは、人々の気まぐれな表面的な気分
でしかない。