不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

叔父から味噌が届いたが。

 外出先から帰って来ると家の前に郵便配達の人が
しゃがんで何かを書いている。
 郵便小包を配達に来たのだが留守だったので不在
者票を置いていくところだったようだ。
 小包は叔父からのものだった。
 これは先に私が送ったお歳暮の返礼だ。
 叔父の息子、つまり私のいとこは郵便局に勤めて
いるので、こういった配送品は郵便小包で送られて
くる。
 これが、息子なんか関係ない、とクロネコヤマト
あたりで送ってくれば、それなりに格好良いのだが
やはり息子の関連の組織に貢献してやろうという意
図に親心を感じさせる。
 正直なところ小包を送って頂けるなら、クロネコ
で運んでもらった方がこちらとしては便利なのだが、
頂く方の立場では配送業者の指定までは出来ない。
 包みを開けると、何か漬物のようなにおいがする。
漬物かと思ってみてみると、そのにおいの元は味噌
であった。
 自家製の味噌である。
 その味噌は、市販の1㌔入りの味噌のカップに詰
められていた。だが、その味噌カップにぎゅうぎゅ
うに詰められていたので、中身が外に染み出してい
たのである。
 小包には他に干し柿と餅も入っていたのだが、そ
れらにも味噌から出たたまりしょうゆが付いてしま
っている。
 幸い干し柿も餅もビニールに入っているので直接
たまりしょうゆが付かずに済んだ。
 だが、もう少しで干し柿と餅のしょうゆ漬けが出
来上がるところだった。
 叔父としては、念入りに密封したつもりのようだ
が、ビニールテープで口を締め付けるようにしない
と、味噌のようなものは、こういった小包の旅の途
中で簡単に開封してしまうのである。
 
 この叔父はまめな人である。
 味噌だけではなく干し柿も自宅の庭に出来た柿を
干し柿にしたものである。
 家も2軒も建てている。さてどちらの家の方の柿
なのだろう。
 それにしても、どうして2軒も家を建てられたの
だろう?
 退職して時間があるとはいえ、味噌や干し柿とよ
く作るなぁと思う。
 他にもお米も作っている。と言っても農家ではな
い。趣味の農業としては、かなり本格的である。

 さて、叔父に味噌を送るのは今回限りにしてもら
えないかと、どう伝えたら良いだろうか。
 片づけが大変だったのだ。
 ストレートに言うべきか、それとも婉曲的に言い
表すか。
 人間社会、いろいろと気を使うことが多い。