何故、私はこれまでゴキブリを素手で掴めなかったのか。
それにはハッキリとした理由がある。
(ゴキブリはアブラムシ油虫とも呼ばれる。きっと、全身が脂ぎっていて、触るとその油が手に付いてしまうだろう)と思っていた。
(手に油を付けたくない)と思っていた。
だが、これは誤った先入観だった。
そもそも脂ぎった虫など、この地球には存在しない。
私は、それに気づいておらず、(ゴキブリ油虫は油まみれだ)と思い込んでいた。
あぁ、無知とは哀れで笑える現象である。
この無知は私の人生の大半を支配してきた。
私が小学生の頃に、この思い込みは発生後、定着し、何ら修正されることなく私の中で生き続けてきた。
だが、最近、やっとその無知から解放された。
私はめでたくゴキブリを素手で掴むことに開眼したのだった(笑)
無知からくる思い込みは、人を矮小化させその可能性を奪う。
無知は、罪である。