人気ロックバンド・フリートウッド・マックのシンガーでソングライターのクリスティン・マクビーさんがお亡くなりになった。
79歳だった。
これはファンである私達にも突然の知らせだった。
最近のインタビューで体調不良を匂わせる言葉があったそうだが、まさか亡くなるとは誰も思っていなかったであろう。
そうか。
79歳か。
79歳と言えば、亡くなっても不思議ではない年齢ではある。
私は75歳前後から「死亡準備期間」だと考えている。
「死亡準備期間とは何事だ!(怒)」
そうお怒りになる方もおられるだろう。
現在は平均寿命もだいぶ伸びてきているが、1970年代頃までは、人は概ね70代で亡くなっていた。
80過ぎまで行きている方は、少ししかいなかった。
その頃は70代は「もう寿命」だったのだ。
それは今でも、それほど変わっていないと考えている。
そのため、70代で亡くなっても(早いなぁ)とは思わない。
しかし、リアルでは、お悔やみの場などでは「早かったですね」と言っている。
本音と建前が違うのである(苦笑)
クリスティン・マクビーは、私が最も好きな女性ロック・ミュージシャンである。
最高の曲を作り、キーボードも堪能で、歌も上手い。
物腰も信じられないほど控えめで好ましい。
ロック史上最も売れたロック・バンドの中心人物の一人でありながら、我を押し出す、前に前に出ていこうというエゴが一切無い人だった。
こんな人は他にいない。
クリスティン・マクビーが亡くなり、この地球は少し寂しくなった。
だが、彼女は彼女が残してくれた珠玉の名曲・名演の中に生き続ける。