本来であれば当地のお祭りだった日曜日の昼過ぎ、私は自転車で外出した。
用事が済んだ帰り道、氏神様に寄ってみようと思った。
お祭りであれば、それなりに賑やかであったであろう通りには人は誰もいない。
クルマも走っていない。
静かである。
新型コロナ禍による自粛で外出が控えられていることもあるのかもしれない。
誰もいない通りを自転車で走る。
お祭りが開かれていたら、この時間帯は通りに観客が大勢集まり山車が何台も出ているはずである。
自転車で乗り入れることも憚られる空気であっただろう。
氏神様に着いた。
お祭りの飾り付けは、当然何もない。
ただ拝殿の扉は開いている。
午前中に神事が行われたが、午後は特に何もないようだ。
社務所の戸も開いている。
だが、人影は見えない。
4月初旬の週末に、氏神様とその周辺がこれほど静かとは、実に妙な気分になる。
昨年と今年、静かなお祭りの週末となった。
さて、来年はどうなるのか?