私の怒りの木は殆ど生えることはない。
だが、突然発芽してしまうことがある。
種は電話口から飛んでくる。
電話セールスである。
普通の電話セールスなら発芽前に種を捨ててしまって事なきを得る。
しかし、そういかない時もある。
詐欺まがいのセールス電話がかかってくることがある。
これに反応してしまうのだ。
無視して受話器を置けば良い。
それはわかっていっるのだが、正義感が種を発芽させてしまう。
私がこの詐欺セールスを懲らしめたところで、小奴らはすぐまた他のお宅へ電話をかけるのだろう。
悪い奴は、この世に沢山いる。
電話回線を通じてそうした奴らが私達に接触を図ろうとする。
「怒らずに無視する」
そう心がけてはいる。
だが、万全ではない。
つい怒ってしまう。
悩ましいところである。