「アマビエには『アマビエ様』と様付けなのに天狗は『天狗様』とは言わな
いのか?」
そんな声があるかもしれない。
アマビエ様も天狗も一種の霊獣にくくられると思う。
「天狗を霊獣扱いとはけしからん!」
そういう意見もあろうが、大雑把にカテゴライズすればそんなものであろ
う。
いるか、いないかはわからないが、一部では実在が信じられている存在。
あるいは空想上では確固たる地位を得ている存在と言えようか。
では、何故私は天狗を様付けしないのか?
私は天狗をそこまで信じていないからである。
ここ日本では天狗を信仰の対象としている。
それらの多くは仏教寺院である。
古の行者が修行の末、天狗に变化し、衆生済度のために働いているとされる。
よく知られる秋葉権現は天狗である。
ちなみに当町内会でお祭りしている秋葉様はこの秋葉権現ではない。
説明すると長くなるので省くが、権現様ではないのだ。
さて、私はそうした天狗を特には信じていない。
そのため天狗様とはお呼びしていない。
「天狗様」とお呼びしている方は、かなりの篤信の方であろう。
私はそうではない。
と言って軽んじているわけでもない。