不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

コウロギを捕獲する。

  夜、パソコンを操作していると右前方の床に何か黒いもの

が動いているのが目に入った。

 ゴキブリか?

 私は捕獲の態勢に入る。

 よく見るとその黒い物体は、跳び上がった。

 ゴキブリは跳び上がらないなl.

 コウロギである。

 コウロギが跳ねている。

 ゴキブリなら、即捕獲→屋外退去・破棄が我が家の決まりで

ある。

 ではコウロギの場合は、どうか?

 やはり、捕獲→屋外退去である。

 ゴキブリとコウロギとでは差をつけてあげたいところである

が、他の処置の方法が思い当たらない。

 私は紙を持ってコウロギの捕獲に動く。

 素手で捕まえたいところであるが、大人になって以降、どう

いうわけか素手で掴むことを躊躇うようになってしまっている。

 子供の頃は普通に素手で掴んだものだが、歳を取ると変に衛

生観念がついてしまったようである。

 虫は素手では触らない、としていまっているようだ。

 上から紙でコオロギを覆って捕まえようとする。

 しかし、コウロギもノンビリとはしていない。

 直前に跳ねて私の手をすり抜ける。

 あちこちに跳んでいく。

 そのたびに私は掴まえようとするが、うまく行かない。

 私の動きを読んでいるかのようだ。

 (こんなバカに捕まってたまるか)といったところなのかも

しれない。

 4~5回失敗した後、コウロギの動きが急に鈍くなった。

 チャンスだ。

 私は今度は素手で捕まえることにした。

 私は手のひらをコウロギに被せた。

 そして、やっと捕獲に成功した。

 すぐに窓から屋外退去させた。

 私は使った紙を捨てようと見た。

 何か黒いものが付いている。

 これはコウロギの内容物か何かのようだ。

 紙で掴もうとした際に、力を入れすぎて少し潰してしまったよ

うだ。

 コウロギに対する傷害だな。

 これは申し訳ないことをした。

 傷つける意図は無かった。

 手違いである。

 お許し頂きたい。

 誰も傷つけずに生きていくことは実に難しい。

 私も未だまだ未熟者である。