浴室の清掃をしようとドアを開けた。
「ブーン」
この羽音は、まさか?
音の方を見ると、巨大アシナガバチが飛んでいるではないか!
またか。
気がついたらすぐに処理行動に移らなければならない。
私は捕獲用の紙を取りに一旦浴室を出る。
私は父とは違い、素手でハチを掴むような事はできない。
紙で手を防御したい。
ここで言う紙とは普通の紙である。
要らない紙、資源ごみに出すようにストックしている紙である。
紙を一枚持って再度浴室に入る。
そのままハチを掴もうとしたが、ここで考えた。
一応殺虫剤を使った方が良いかも?
私はキンチョールを取りに行った。
普通のキンチョールである。
これで万全である。
浴室に再び入り、ハチにキンチョールを噴射する。
ハチが怯んだスキにハチを掴んだ。
紙の中で「ブーン」と唸っている。
私は外に出て、ハチを解放した。
これで一件落着である。
あぁ、それにしても大して日をおかず、またしても巨大アシナガバチが入ってくるとは。
ひょっとすると、先日捕獲したハチと同じ日に我が家に侵入していたのかもしれない。
私はそれを知らずに呑気に過ごしていたのかもしれない。
知らぬが仏だったのかもしれない。