午後1時、私は10分間怒った。
普段怒らないように、と気をつけている私にしては長時間である。
”5秒までなら怒りにカウントしない”というルールを敷いている私であるが、10分は完全に怒りと見なされる。
怒りの理由はここでは記さない。
ある取引先の身勝手かつ不注意によるものである。
聞けば『そりゃ、怒って当然だ」と誰でも思われるようなことである。
こういった場合も怒らないでいるべきなのか?
私は躊躇なく怒る。
「あの人は怒らない人だ」と言った評判がたつのは私としては不本意である。
ニコニコした善人というイメージは要らない。
「一旦怒れば無茶苦茶怒る」というイメージで良い。
あぁ、浮世は住みにくいなぁ。
うんざりする。
だが、生き続ける。
刑期は、まだまだありそうだ。