住宅の間に空き地がある。
そこに”F工務店”という杭打ち看板が立っている。
F工務店は、私の友人の奥さんの実家である。
当市でも手広く仕事している工務店である。
(へぇ~、繁盛しているんだなぁ)
(あのお父さんは、見るからにやり手っていう感じだか
らな)
私はなおも自転車を走らせる。
一年ぶりに走る街並みは、新鮮に映る。
歓迎されているのか、無視されているのか。
まぁ、私はただ自転車で走っているだけである。
遠くに神社の杜が見えてきた。
あと少しだ。
道を左折して神社の横の通りに入る。
お祭りの法被姿の青年と制服を着た交通誘導員が、
道の真中に立っている。
へぇ~、プロの交通誘導員を雇っているのか。
これは驚きである。
当町内では、まずありえないことである。
いろいろ理由をつけて住民から人を出してやってもら
う。
そうするのが当たり前で、要請があれば断れない空
気がある。
私も経験がある。
ここは予算があるんだなぁ。
それとも当町内が予算不足なのか?
~続く~