た。
頭髪にあまり、と言うか殆ど変化がない。
減ってもいないが増えてもいない。
髪の毛を一本ずつ数えたわけではない。
だが、変わっていないようにしか感じられなかった。
脱力感を感じた。
養毛剤に期待した私がバカだったようだ。
否、バカはとっくにわかっていたが、再認識させられた
と言うべきか。
養毛剤とは、いかに怪しい商品であるかを知ることに
なった。
効果が無いのに堂々と売られている。
小さいメーカーから大手メーカーまで何種類もの品が
製造・発売されている。
「良いのか、それで?」である。
しかし、私はそうした現状に拳を上げるつもりはなか
った。
そうする気も起こらなかった。
呆れたからである。
その後、私は養毛剤の類は一切使用していない。
それで毛髪量はどうなったか?
変わっていない。
ギリギリのところで留まっている。
取越苦労だったようだ。
そんなことが多いのが私の人生である。