不二家憩希のブログ

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紫電改の記憶。その④

 紫電改の3本目が終わった時点で私は使用を中止し
た。
 頭髪にあまり、と言うか殆ど変化がない。
 減ってもいないが増えてもいない。
 髪の毛を一本ずつ数えたわけではない。
 だが、変わっていないようにしか感じられなかった。
 脱力感を感じた。
 養毛剤に期待した私がバカだったようだ。
 否、バカはとっくにわかっていたが、再認識させられた
と言うべきか。
 養毛剤とは、いかに怪しい商品であるかを知ることに
なった。
 効果が無いのに堂々と売られている。
 小さいメーカーから大手メーカーまで何種類もの品が
製造・発売されている。
 「良いのか、それで?」である。
 しかし、私はそうした現状に拳を上げるつもりはなか
った。
 そうする気も起こらなかった。
 呆れたからである。
 その後、私は養毛剤の類は一切使用していない。
 それで毛髪量はどうなったか?
 変わっていない。
 ギリギリのところで留まっている。
 取越苦労だったようだ。
 そんなことが多いのが私の人生である。