不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

人生は厄落とし。

 人生は、厄落としである。
 日本では特定の歳が厄年とされている。
 だが、それは正しくない。
 一生が厄落としである。
 この世に誕生した瞬間から厄落としは始まる。
 「人は幸せを握って生まれてくる」と言われるが、そ
れは右手だけである。
 左手には厄を握って生まれてくる。
 厄を持たずに生まれてくる人は、この世に一人もい
ない。
 ちなみにインドでは「左手は不浄な手」とされている。
 イスラム教でも左手は不浄な手とされている。
 キリスト教文化圏では、「悪魔は左手に宿り、病気は
左手からくる」とされている。
 厄落としは、人生のあらゆる場面で起こる。
 不幸せだなと感じる出来事は、その瞬間に厄が落ち
たのである。
 厄が落ちたのであるから、それは悪いことではない。
 むしろ喜ばしいことなのである。
 だから不幸せを引きずってはいけない。
 それは終わったのだ。
 厄落としは生涯を通じて起こる。
 死の瞬間まで続く。
 厄を落とし終えて人は亡くなる。
 厄を落とし身軽となり、あの世に舞い戻るのである。