不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

変わらないと思いこんでいるのは”自分”だけ。

 肉体の細胞は、日々刻々入れ変わっている。
 古い細胞は排泄され、新しい細胞が成り代わる。
 一年後には、ほぼ全身の細胞が入れ替わるとされて
いる。
 となると、現在の肉体は昨年の肉体とは違うということ
になる。
 違う肉体であっても、”自分”は”自分”として認識してい
る。
 同じ”自分”だと思っている。
 誰が、そう認識しているのか?
 ”自分”である。
 ”自分”がそう思っている。
 違っているのに同じ”自分”だと思い込んでいる。
 ”自分”は決して変わることがない存在だと思っている。
 固定し安定した存在だと思っている。
 そう思っているのは、ただ”自分”だけである。
 ”自分”は、変わらない(と思い込んでいる)自分に安心
を見出す。
 ”自分”は、今日もこうして存在している。
 明日もきっと存在しているだろうと思っている。
 これが続いていくであろうと思っている。
 だが、そうはならない。
 そもそも肉体は入れ替わっている。
 肉体はただの流動体である。
 そこに不変性は無い。
 ただ思い込んでいる”自分”がいるだけである。