不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

離色、ほぼ完成。その②

 インドの聖者、導師たちの言葉を紹介する。
 これらは、あるひとつのことについて語られたものである。

「禁欲に徹する者は、精力を得る。」 

「禁欲つまり独身生活を確立することで、われわれはエネル
ギーを保存する。」 

「精液は脳と神経に力とスタミナを与える。神経衰弱はスタミ
ナが流出して不足するから起こるのだ。」 

「精液はわれわれの生命である。それは正しく保存されると
多大なエネルギーをもたらす。 
 それは身体に吸収されるとプラーナに変わる。」 

「女性においても、保存された性エネルギーはプラーナに変
わる。 
 真に人々を助け、良い人間関係を作ることを可能にしてくれ
るのは、この生命力である。」 

「禁欲を守ることによってわれわれは肉体的なエネルギーだ
けでなく、 心的・道徳的な、そして最終的には霊的なエネルギ
ーを保存することになる。」 

「保存された性エネルギーは「オージャス」と呼ばれる精妙な
エネルギーに変わる。 
 これは人格的な磁気のようなものである。それが人格全体
を調整し、神経を鍛え、頭脳の力を増して、心を穏やかにする。」 

インテグラル・ヨーガ パタンジャリのヨーガ・スートラ スワミ・
サッチダーナンダ(著) 

「心、プラーナ、性的エネルギーは一つの鎖につながった三つ
の環である。 
 これらは魂の三つの柱でもある。心、プラーナ、性の力の一つ
の柱を倒せば、全部が崩れ落ちる。」 

「もし、禁欲を十二年間守り通せば、超越意識状態に何の苦労
もなしに自然に入る。精液はブラフマンそのものである。」 

「一滴の精液は四十滴の血液からつくられる。一回の性交で費
やされるエネルギーは、 
 二十四時間の知的作業で費やすエネルギーに等しく、三日間
の肉体労働で費やすエネルギーに匹敵する。」 

「精液はどんなに貴重なことか。この性のエネルギーを無駄に
浪費してはならない。 
 細心の注意を払って保存し、すばらしいパワーを得るのだ。」 

「この性のエネルギーは、性交として使われない場合神聖な力に
換わり、頭脳の中に貯えられる。」 

「西洋医学ではこの重要な点を発見していない。実際多くの病気
の原因は、過度の精液の流出のせいである。 
 思考、言葉、行動の禁欲を守る真の修行者は、パワフルな心の
力を持っている。」 

「このような修行者が世界を動かす。低い欲望に決して負けず、
厳格な禁欲を守ると、 
 性的エネルギーは、上に昇り頭脳の中に貯えられる。これによ
って、知的パワーは著しく強められる。」 

「厳格な禁欲者は年老いても、強く正確な記憶力を保つ。性的エ
ネルギーの転換を達成した禁欲者は、 性欲に悩まされなくなる。
このような禁欲者はウールドヴァ・レータ(精液が上に流れる)と呼
ばれる。」 

ヨーガとこころの科学 スワミ・ シヴァナンダ (著) 

「純潔の確立によって、エネルギーが得られる。」 

「純潔な頭脳は、すさまじいエネルギーと、巨人的な意志の力を持
つ。純潔を欠いたら、そこには霊性の力はない。」 

「禁欲は、人類へのおどろくべき支配力を与える。人びとの霊的指
導者たちは、非常に純潔であった。 
 そしてこれが彼らに力を与えたのである。それゆえ、ヨーギーは
純潔でなければならない。」 

ラージャ・ヨーガ スワミ・ヴィヴェーカーナンダ (著) 日本ヴェーダ
ーンタ協会(訳) 


生殖器官は、重要な神経――特に、交感神経と脊髄神経――の
末端がそこで結合しており、 それらが脳に接続していて、全身に
活力を与えるようになっているため、生命の木の根のようなもので
ある。」 

「性欲の使い方を正しく心得ている人は、身心を健康に保って快
適な生活を送ることができるのである。」 

「性の力を誤用することの危険性を知らず、不健全な生活から生
ずる異常な性神経の刺激にほんろうされていると、病気を招き、
ついには早死にをすることになるのである。」 

聖なる科学 ギァナアヴァター・スワミ・スリ・ユクテスワ・ギリ(著) 

「禁欲をし、ミロバランの実を食べることを避け、ガーヤトリー・マ
ントラを唱えるならば、長命を手にする。」 聖仙チャラカ(アーユ
ヴェーダに多くの貢献をしたとされる) 

 大聖者シュリ・ラーマクリシュナは、大きな声ではいえませんが、
ひっそりと内弟子に対して、 
「10年間、精液を漏らすことなく(但し、夢精などの自然排精は
仕方ないので除外する)それを保持すると、 特殊な霊的細胞が
育まれ、各種の超能力などが発現し、神を悟る、」というような
ことを教えています。 

「求道者の禁欲の実践について、私が言ったことはほんとうな
のだよ。 
純潔でなければ、人はこのような教えを理解することはできない。」 

 あるとき、ある男がチャイタニヤに『あなたは信者たちにこんな
によく教えておやりになるのに、 なぜ彼らはそれほど進歩しない
のですか』と尋ねた。 
「するとチャイタニヤは、『彼らは女と交わって力を消散させてしま
う。それだから、霊的な教えを理解することができないのだ。 
のある瓶に水を蓄えても、水はそこから少しずつ漏れて出て行
ってしまうだろう』と言ったという。」 

ラーマクリシュナの福音 

「十二年間精液を出さないでいると特別な力が生まれてくる。」 

「体内にメダ神経という新しい神経ができて、あらゆることを思い
出し、記憶し、またあらゆることが理解できるようになる。」 

「精液を出すと、人間として最も重要な力が弱まるのだ。夢精は
害がない。夢精で出したあと残った分で十分役に立つ。」 

インドの光 聖ラーマクリシュナの生涯 

「性の力を誤用することの危険性を知らず、不健全な生活から生
ずる異常な性神経の刺激にほんろうされていると、病気を招き、
ついには早死にをすることになるのである。」 

 聖なる科学 ギァナアヴァター・スワミ・スリ・ユクテスワ・ギリ

 ラーマクリシュナは、10年と言ったり12年だったりしますね。
「どちらですか~?」と言いたいところです。
 おそらく、このラーマクリシュナの話を聞き取り記述した人が
(現実味がない話だ)と判断し、無意識のうちに数値の記憶
誤ったのかもしれません。
 (10年でも12年でも無理に決まっている)と思ったのかも?

 聖者、導師たちのの言葉は次回も続きます。

 ~続く~