た時にこそ、人は大いに祝うべきである。
厄が落ちた、罰ゲームに無事ゴールしたからである。
人生におけるノルマを一つ達成したのだ。
それは目出度いことなのである。
良くないことは悪いことではないのだ。
逆に良いことが起きた時には、それほど力を入れて祝
わなくとも良い。
良いことが起きていて気分も良い。
いつも以上に高揚しているかもしれない。
エネルギーに満ち溢れた感覚を味わっているかも知れ
ない。
そうした状態において、わざわざお祝いする必要はない。
祝われることにより有頂天になってしまい、逆にそこか
ら落下してしまう可能性もある。
良いことがあったがために、かえって良くない方向に進
んでしまうということはよくあることである。
大いに舞い上がった後に地面に叩きつけられるのであ
る。
辛いことを見事に乗り切った人こそ讃えられるべきであ
る。
何か華々しい結果を残さなくとも良い。
見栄えの良い、聞こえの良いことを披露しなくとも良い。
困難を突破し、普通の日常生活に戻ること、これは尊い
ことである。
辛いことをクリアすることには大いに意義があるのだ。