それは「こたつを出すのは12月1日」である。
その年の晩秋の気温の高低に関わりない。
いくら寒くとも12月1日にならなければ出さない。
逆に暖かくとも12月1日になれば必ず出す。
暖かい年は別にどうということはない。
こたつを設営しても電気を入れずにおけば良いだけで
ある。
これが寒い年にはなかなか厳しい。
今年のように20年に一度、30年に一度といった寒気に
見舞われると、大変である。
11月下旬であっても、真冬の寒さとなる。
「そんなの臨機応変にすれば良い」と言われそうである。
その通りである。
普通に頭が良い方ならそうするであろう。
だが、この規則は私が決めたことである。
規則を決め実行してから10年になる。
その間ずっと守ってきた。
今年は寒いからという理由で、この規則を破ることには
抵抗があるのだ。
一人暮らしである私にとっては、この規則を守るのは私
だけである。
つまりこれは私との約束である。
11月も今日を入れてあと5日である。
なんとか約束は守れそうである。