これまで台風直撃時には、多かれ少なかれ何らかの被
害があリ、今回も気にはなっていた。
気になるというよりも恐怖と言った方が正しいかもしれ
ない。
だが、いざ直撃が免れないものとなると、恐怖心は消え
ていった。
これは開き直りなのか、それとも逃避なのか?
私はこうした自然災害に対して怒りを感じている。
腹が立つのだ。
自然現象を生き物としてみなしている。
台風も生き物としてみている。
「この野郎!台風の奴、来るんじゃない!」
「人様に迷惑をかけに来るな!」
そう思って南の空を睨んでいた。
私もかつては、こうではなかった。
だが、あまりにもいつも台風にやられているので、方向
転換をしたのだ。
やられっぱなしでは、どうにもならない。
せめて気持ちだけでも強気でいたい。
台風よ、今年はもう来るな。
来年も来なくて結構だ。