用事を済ませて自転車を走らせる。
帰り道にいつものスーパーに寄って行こう。
気になるのは空模様である。
昨夜から当地は雨が降っている。
夜中降り続き、隣の市ではひとつの河川が氾濫危険水
域を超え避難勧告が出ている。
8時過ぎから雨は小降りになり、小雨の後止んでいた。
たまたま今は、雨間であろう。
それで私は自転車で家を出たのだ。
スーパーに着いて、予定の品をかごに入れすぐにレジに
行く。
いつもだったら、店内を歩き回っていろいろ見て回るとこ
ろだ。
だが、今日はそうはしてはいられない。
清算をし私はすぐに出口に向かった。
雨は、どうだろう。
降っている。
強めの小雨といったところだ。
あぁ~あ。
どうしよう?
少し様子を見るか、それとも、今すぐ出発するか。
雲の様子からすると、降っているのは今だけで、少しした
ら止みそうな気がするなぁ。
う~む、でもこのまま降り続いて、今以上に雨脚が強くな
ることも考えられるな。
さぁ、どうする。
3秒考える。
よし、出発だ。
私は雨の中を走り出した。
弱い雨ではあるが、雨は雨である。
自分はともかく買った品物なども濡らしたくない。
全速力で家路を急ぐ。
家に近づくと雨が弱くなってきた。
はっきりわかるほど小雨になってきた。
そして、家に着いた。
濡れるといろいろ拭いたりしなければならないので面倒
だなぁ。
一通り身支度が終わって、外を見る。
あれ、降っていない。
雨が止んでいる。
外に出て見る。
止んでいる。
なぁんだ、止んだのか。
こうなるのだったら、雨宿りしてくるんだった。
あぁあ。
こういうことは、これが初めてではもちろんない。
「本降りになって駆けだす雨宿り」
雨が降っているのを見ると少し休もう、ゆっくり行こうとい
う気にならないのだろう。
その後、曇り空のまま雨は降っていない。