不二家憩希のブログ

はてなブログに引っ越してきました。

当てが外れる。

 私はお中元、お歳暮のやりとりをしている方がいくつ
かある。
 そのうちの一軒からくるお中元を私は毎年楽しみにし
ていた。
 その地の名産品のトウモロコシである。
 全国的に有名というわけではない。
 生産量が多くない、ということが関係しているのだろう。
 広く知名度を得るにはある程度以上の生産量と流通量
が必要とされる。
 だが、味は日本でもトップだと思う。
 私は成り行き上、いろいろな産地のトウモロコシを食べ
てきたが、ここ以上の品はひとつもなかった。
 そのためか、お中元は、毎年トウモロコシだった。
 我が家の前に宅配のバンが停まった。
 片手で持てる箱を持っている。
 どこからだろう?
 私は受け取りのサインをする。
 あれ?
 トウモロコシを送ってくれるところからだ。
 もしや?
 今年はハム詰め合わせだった。
 上等な品である。
 私が普段は絶対食べないような洒落た品である。
 あぁ、どうしてトウモロコシではないんだ?
 がっかりである。
 「どうして今年はトウモロコシじゃなかったの?」と電話で
尋ねてみようか?
 否、そんなはしたないことはできない。
 おそらく勤め先のノルマの一つとして、ハムの詰め合わ
せにしたのだと思われる。
 たぶんそうだろうなぁ。
 あぁ、実に残念である。